2020.4.14 新型コロナウイルスの資産評価の影響

2020年4月13日にいちご株式会社が「新型コロナウイルスの影響による資産の評価損の早期処理に伴う特別損失の計上および 2020 年 2 月期通期業績予想の修正のお知らせ」を発表しました。

記載の中に、「ホテル宿泊需要の大幅な減少や各種テナント様の業況悪化が散見されております」とあります。

「 2020 年2 月期(2019 年3 月1 日~2020 年2 月29 日)通期連結業績予想数値の修正」では、営業利益と経常利益は予想値よりも+、しかし当期純利益が予想値より-となっています。

ちなみに、

 営業利益  = 営業利益=売上高-売上原価-販管費

 経常利益  = 営業利益+営業外収益-営業外費用

 当期純利益 = 経常利益+特別収益-特別損失-法人税等

ですので、特別損失が大きかったことがわかります。

ホテルは、通常、保有、運営、経営が分かれているのでどの保有スタンスをとるかわからないですが、おそらく保有のみのスタンスに立っていると思われます。

ホテルや商業のホテルや商業の一部について、販売可能価額が当社の帳簿価格を下回ったことから、当該販売用不動産につき低価法を適用することとし、特別損失に計上することになったと記載しています。

特別損失とは、通常の経営活動では発生しない損失であり、その期だけに突発的に発生した損失のことです。特別損失に該当するかどうかについては絶対的な基準がないため、臨時性と金額から個別に検討する必要があります。

企業会計基準第9号「棚卸資産の評価に関する会計基準」により、平成平成20年4月1日以後に開始する事業年度から企業が保有する資産は、すべて低価法で評価することになりました。平成20年9月に改正されています。

販売用不動産をお持ちの方は、簿価と比較してみると特別損失に計上する必要があるかもしれませんので確認してください。

参考

「新型コロナウイルスの影響による資産の評価損の早期処理に伴う特別損失の計上および 2020 年 2 月期通期業績予想の修正のお知らせ」  いちご株式会社

https://www.ichigo.gr.jp/wp/wp-content/uploads/2020/04/Ichigo_20200413_FY202002_Earnings_Forecast_JPN-1.pdf

「販売用不動産(棚卸資産)の評価」 一般社団法人日本不動産研究所

http://www.reinet.or.jp/?page_id=74