2020.2.15  スマートシティ

今年1月に行われました世界最大級のエレクトロニクス関連見本市「CES 2020」でトヨタ自動車の「コネクテッド・シティ」のプロジェクト概要が発表されました。

2020年末に閉鎖する予定のトヨタ自動車の東富士工場(静岡県裾野市)の跡地を利用してデンマーク出身の建築家・ビャルケ・インゲルス氏の都市デザインにより広さ175エーカー(約70.8万m2)の「コネクテッド・シティ」作るようです。

初期は、トヨタの従業員やプロジェクトの関係者をはじめ、約2千人の住民が暮らすことを想定しているようです。

コネクテッド・シティと言われるように、自動運転、パーソナルモビリティ、ロボット、スマートホーム、AIなどの技術を導入することで、新たな価値やビジネスモデルをうみ人々の暮らしを支えるモノやサービスがインターネットを通じてつながる実証実験の町です。

スマートシティに取り組む行政の課題は、

①人口集中により急速に都市化が起こり、都市のインフラやの負荷が大きくなったり、住民生活の質の維持が困難になっている

②人口の減少に伴う経済成長の鈍化に対する対策

があると思います。

スマートシティで注目されているのは、スバルセロナです。

デジタル社会基盤として、市内にセンサーが設置されて、駐車場の空き管理、街路灯の管理、公共施設のエネルギー管理、交通のコントロール、雨水の再利用、公園のスプリンクラーの最適な散水などが行われています。

歩行者優先の「スーパーブロック」が注目されています。道路が、自動車、自転車、歩行者専用道路が用意されています。人中心の都市計画にシフトする計画です。

一部、トヨタのWoven Cityに通じるものがあります。

バルセロナの歩行者専用道路では、広い道路というか広場のような広さの中でベンチに座って人がくつろいでいます。休日の銀座の歩行者天国のようなイメージです。

バルセロナでは、排気ガスなどの環境改善により年間の死亡者数や、平均寿命の増加に伴う経済効果を見込んでいます。

総務省の2018年住民基本台帳人口移動報告によると、東京の一極集中が止まっていません。エリアの再開発により、富裕層が流入、民泊などにより家賃が上がって既存の住民が住み続けることができなくなっている都市は海外にもたくさんあります。そうなる前に東京でもスマートシティの取り組みを真剣に考える必要があるかもしれません。

参考

IoT とは、従来インターネットに接続されていなかった様々なモノ(センサー機器、駆動装置(アクチュエーター)、住宅・建物、車、家電製品、電子機器など)が、ネットワークを通じてサーバーやクラウドサービスに接続され、相互に情報交換をする仕組みです。

https://aws.amazon.com/jp/iot/what-is-the-internet-of-things/

パーソナルモビリティ

 パーソナルモビリティとは、町中での近距離移動を想定した1~2人乗りの小型電動コンセプトカーなどを指す次世代自動車の概念です。

Ex. SEGWAY®(セグウェイ)、トヨタ自動車の「i-ROAD」、産自動車の「NISSAN New Mobility Concept」など

https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr1_000043.html

バルセロナのスーパーブロックの参考記事

Environment International Volume 134、2020年1月、105132

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0160412019315223?via%3Dihub

2018年住民基本台帳人口移動報告 総務省

https://www.stat.go.jp/data/idou/2018np/kihon/youyaku/index.html