2020.9.22 再生可能エネルギー、ESG投資、水素社会 その3

日本は火山帯に位置するため、地熱利用は戦後早くから注目されていたようです。

日本初の地熱発電所は、1966年に松川地熱発電所です。

日本地熱協会によると2016年6月現在日本で稼働中の地熱発電所の設備容量は合計約52万kW、世界第10位の設備容量だそうです。ちなみに地熱発電設備容量の上位国は、アメリカ、フィリピン、インドネシア、ニュージーランド等です。

一方、地熱資源量を見ると日本は、2,300万kWとアメリカ、インドネシアについで世界3位となっています。有効利用さえていない状況だと言えます。

大がかりな感じのする地熱発電ですが、ホテルでも採用されており、鹿児島県の霧島国際ホテルでは、温泉井を活用して出力220kWの施設を保有しています。

地熱発電のメリットとデメリットは、

メリット

 ・昼夜問わずに安定して発電ができる

 ・化石燃料のように枯渇することがない

 ・高温蒸気・熱水の再利用が可能(地域暖房や農業用ハウスなど)

 ・ランニングコストが安い

 ・電容量に対する発電電力量が多い(設備利用率が高い)

デメリット

 ・発電量が少ない

 ・設置できる地域は、国立公園や温泉などがある地域と重なり設置が難しい

 ・大型の発電所の操業までに10年以上かかる

固定価格買取制度の調達価格算定委員会が2012年度の調達価格の算定に用いた建設費と運転維持費は、

地熱  1.5万kW以上  建設費 79万円/kW  運転維持費 33千円/kW

    1.5万kW未満  建設費 123万円/kW 運転維持費 48千円/kW

眠っている有効資源を活用するには、開発できる場所が限られていること、開発に係る時間とコストが膨大等の課題があるのでなかなか開発が進まないようです。

参考

日本の地熱発電所 日本地熱協会

https://www.chinetsukyokai.com/information/nihon.html

日本の地熱発電の現状と将来への期待 (特集 地熱発電–世界3位の地熱エネルギー資源を持つ日本の現状と世界の動き)  村岡 洋文 OHM 98(7), 30-35, 2011-07 オ-ム社

平成24年度調達価格および調達期間に関する意見 調達価格等算定委員会

https://www.meti.go.jp/shingikai/santeii/pdf/report_001_01_00.pdf

地熱一般情報 得率合成法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構

http://geothermal.jogmec.go.jp/information/history/history.html