2020.9.20 再生可能エネルギー、ESG投資、水素社会 その2

世界において再生可能エネルギーの主力は、風力発電ですが、日本では今一歩のようです。

2012年にFIT制度(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)がスタートして以来、太陽光発電が急速に伸び、世界の太陽光発電の導入量(累積設備容量)は、中国・米国に次いで第3位になっています。一方、風力発電の累積導入量は2019年12月末で、約392万kWにとどまっています。

風力発電のメリットとデメリットは、

メリット

 ・風があれば発電できる

 ・電気エネルギーに高効率で変換できる

 ・夜間でも風が吹いていれば発電できる

・他の再生可能エネルギーと比較して建設コストが低い(小型のものを除く)

 ・ランニングコストが安い(発電時の燃料費が無料)

デメリット

 ・地域が限られる

 ・気候に左右されエネルギー供給量が安定しない

 ・開発コストが高い

 ・得られるエネルギー量が比較的少ない

・低周波騒音による健康被害が発生する可能性がある

・風車に鳥が衝突するバードストライクなどの自然環境への影響が発生する可能性がある

・送電網の整備されていない地域に設置される場合には、新たに送電網を整備する必要がある

・景観に悪影響を与える場合がある

固定価格買取制度の調達価格算定委員会が2012年度の調達価格の算定に用いた建設費と運転維持費は、

風力  20KW以上  建設費 30万円/kW  運転維持費 6.0千円/kW

    20KW未満  建設費 125万円/kW 運転維持費 -

 立地の成約がネックになっています。

海外で主流となっている洋上風力発電は、コストも下がってきていて、今後注目されていますが、一般海域を風力発電設備で長期占用するための統一的ルールや、海運や漁業など先行利用者との調整の枠組みが決まっていないことなどが課題となっています。

参考

日本の風力発電導入量(2019年末時点:速報) 一般社団法人日本風力発電協会

http://jwpa.jp/pdf/dounyuujisseki2019graph.pdf

平成24年度調達価格および調達期間に関する意見 調達価格等算定委員会

https://www.meti.go.jp/shingikai/santeii/pdf/report_001_01_00.pdf