2020.10.15 再生可能エネルギー、ESG投資、水素社会 その8

2017年12月に発表された日本の「水素基本戦略」は、水素の国際的なサプライチェーンの構築も視野に入れています。

2019年東京で世界35の国・地域・機関から閣僚クラスが集まり「水素エネルギー社会」の実現を議論する「水素閣僚会議」が開催され、「グローバル・アクション・アジェンダ」が発表されました。

中国では、燃料電池車の普及に力を入れており、未利用の副生水素の利用も視野にいれた水素ステーションを増やしています。

欧州・豪州では、再生可能エネルギーの余剰電力を使うPower to Gasによって水素を生産するビジネスモデルが検討されている。

CO2の排出量を大幅に低減させた方法で製造された水素は「CO2フリー水素」と呼ばれており、Power to Gasもその1つです。

自動車、バス、トラック等に使われる燃料電池を普及する課題は、

①水素ステーションの整備

②車両価格の低価格化

③輸送技術

中国の水素ステーションもなかなか数が増えていないのが現状です。

その他世界の水素製造の事例

1.オーストラリアの「褐炭」(低品位な石炭)

褐炭は、水分を多く含む石炭ですが、乾燥すると自然発火しやすいので輸送が難しいが、

コストは石炭の10分の1以下となる可能性がある

2.ブルネイの未利用ガスなどから水素を製造し、これを日本に輸送する国際水素サプライチェーンの開発プロジェクト

課題は、日本に運ぶための施設や液化して運ぶ場合の特殊な船の開発です。

輸送技術については、液化水素運搬船が海上輸送サプライチェーン構築の実証実験が始まっています。

輸送が難しいため、発電しすぎた再エネの余剰電力を使って水素を作ることも検討されています。この実証実験も福島で始まっています。

参考

カーボンフリーな水素社会の構築を目指す「水素基本戦略」 資源エネルギー庁

https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/suisokihonsenryaku.html

世界水素ビジネス 全体動向編  日経BP

https://project.nikkeibp.co.jp/bpi/report/compendium/whb/?n_cid=nbpcti_emsl_200821

第2回水素閣僚会議を開催しました  NEDO

https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101203.html